○会計年度任用職員の給与及び費用弁償に関する条例
令和2年
組合条例第1号
(趣旨)
第1条 この条例は,地方公務員法(昭和25年法律第261号。以下「法」という。)第24条第5項並びに地方自治法(昭和22年法律第67号)第203条の2第5項及び第204条第3項の規定に基づき,法第22条の2第1項に規定する会計年度任用職員(以下「会計年度任用職員」という。)の給与及び費用弁償に関し必要な事項を定めるものとする。
(1) フルタイム会計年度任用職員 法第22条の2第1項第2号に掲げる職員をいう。
(2) パートタイム会計年度任用職員 法第22条の2第1項第1号に掲げる職員をいう。
(会計年度任用職員の給与)
第3条 この条例において「給与」とは,フルタイム会計年度任用職員にあつては,給料,通勤手当,地域手当,時間外勤務手当,休日勤務手当,期末手当及び勤勉手当をいい,パートタイム会計年度任用職員にあつては,報酬,期末手当及び勤勉手当をいう。
2 給与は,他の条例に規定する場合を除くほか,現金で支払わなければならない。ただし,会計年度任用職員からの申出があつたときは,口座振替の方法により支払うことができる。
3 公務について生じた実費の弁償は,給与には含まれない。
(令5,12,25・一部改正)
(フルタイム会計年度任用職員の給料)
第4条 フルタイム会計年度任用職員の給料については,職員の給与に関する条例(昭和54年組合条例第14号。以下「給与条例」という。)第4条第1項に規定する給料表(以下「給料表」という。)を準用する。
(フルタイム会計年度任用職員の級及び号給)
第5条 新たに給料表の適用を受けるフルタイム会計年度任用職員となつた者の級及び号給は,規則で定める基準に従い管理者が決定する。
(フルタイム会計年度任用職員の通勤手当)
第7条 給与条例第9条の3の規定は,フルタイム会計年度任用職員について準用する。
(フルタイム会計年度任用職員の地域手当)
第8条 給与条例第9条の5の規定は,フルタイム会計年度任用職員について準用する。
勤務時間条例第2条から第4条までに規定する勤務時間(以下「正規の勤務時間」という。)を超えて勤務することを命ぜられた職員 | 当該フルタイム会計年度任用職員について定められた勤務時間(以下この条において「正規の勤務時間」という。)以外の時間に勤務することを命ぜられたフルタイム会計年度任用職員 | |
勤務時間条例第4条の規定により,あらかじめ勤務時間条例第3条第2項により割り振られた1週間の正規の勤務時間 | 当該フルタイム会計年度任用職員についてあらかじめ割り振られた1週間の正規の勤務時間 | |
勤務時間条例第3条第1項及び第4条の規定に基づく週休日 | 当該フルタイム会計年度任用職員について定められた週休日 |
勤務時間条例第8条に規定する祝日法による休日( | 職員の勤務時間,休暇等に関する条例(平成7年組合条例第1号。以下「勤務時間条例」という。)第8条に規定する祝日法による休日( | |
勤務時間条例第9条第1項の規定により代休日 | 代休日 | |
勤務時間条例第8条に規定する年末年始の休日 | 年末年始の休日 | |
において正規の勤務時間 | において当該フルタイム会計年度任用職員について定められた勤務時間(以下この条において「正規の勤務時間」という。) |
2 任期が6箇月に満たないフルタイム会計年度任用職員の1会計年度内における会計年度任用職員としての任期の合計が6箇月以上に至つたときは,当該フルタイム会計年度任用職員は,当該会計年度において,前項の任期が6箇月以上のフルタイム会計年度任用職員とみなす。
3 6月に期末手当を支給する場合において,前会計年度の末日まで会計年度任用職員として任用され,同日の翌日にフルタイム会計年度任用職員として任用された者の任期(6箇月未満のものに限る。)と前会計年度における任期(前会計年度の末日を含む期間の任用に係るものに限る。)との合計が6箇月以上に至つたときは,第1項の任期が6箇月以上のフルタイム会計年度任用職員とみなす。
(令4,3,31・令4,12,20・令5,12,25・一部改正)
(フルタイム会計年度任用職員の勤勉手当)
第12条の2 給与条例第17条の規定は,任期が6箇月以上のフルタイム会計年度任用職員について準用する。
(令5,12,25・追加)
(1) 当該フルタイム会計年度任用職員について定められた1週間あたりの勤務時間に52を乗じて得た時間
(フルタイム会計年度任用職員給与の減額)
第14条 フルタイム会計年度任用職員が定められた勤務時間中に勤務しないときは,祝日法による休日(代休日を指定されて,当該休日に割り振られた勤務時間の全部を勤務したフルタイム会計年度任用職員にあつては,当該休日に代わる代休日)又は年末年始の休日(代休日を指定されて,当該休日に割り振られた勤務時間の全部を勤務したフルタイム会計年度任用職員にあつては,当該休日に代わる代休日)である場合,有給の休暇による場合その他管理者が定める場合を除き,その勤務しない1時間につき,前条に規定する勤務1時間当たりの給与額を減額する。
(パートタイム会計年度任用職員の報酬)
第15条 月額で報酬を定めるパートタイム会計年度任用職員の報酬の額は,基準月額に,当該パートタイム会計年度任用職員について定められた1週間当たりの勤務時間を勤務時間条例第2条第1項に規定する勤務時間で除して得た数を乗じて得た額(1円未満の端数があるときは,その端数を切り捨てた額。以下この条において同じ。)とする。
2 日額で報酬を定めるパートタイム会計年度任用職員の報酬の額は,基準月額を21で除して得た額に,当該パートタイム会計年度任用職員について定められた1日当たりの勤務時間を7.75で除して得た数を乗じて得た額とする。
3 時間額で報酬を定めるパートタイム会計年度任用職員の報酬の額は,基準月額を162.75で除して得た額とする。
4 前3項の「基準月額」とは,これらの規定に規定するパートタイム会計年度任用職員の1週間当たりの通常の勤務時間が勤務時間条例第2条第1項に規定する勤務時間と同一であるとした場合に,その者の職務の内容及び責任,職務遂行上必要となる知識,技術及び職務経験等に照らして第4条から第5条までの規定を適用して得た額に,給与条例第9条の5の規定により支給される地域手当の月額を加算した額とする。
(パートタイム会計年度任用職員の時間外勤務に係る報酬)
第16条 当該パートタイム会計年度任用職員について定められた勤務時間(以下「正規の勤務時間」という。)以外の時間に勤務することを命ぜられたパートタイム会計年度任用職員に対して,その正規の勤務時間以外の時間に勤務した全時間について,時間外勤務に係る報酬を支給する。
2 前項に規定する時間外勤務に係る報酬の額は,勤務1時間につき,第21条第1項に規定する勤務1時間当たりの報酬額に正規の勤務時間以外の時間にした次に掲げる勤務の区分に応じてそれぞれ100分の125から100分の150までの範囲内で規則で定める割合(その勤務が午後10時から翌日の午前5時までの間である場合は,その割合に100分の25を加算した割合)を乗じて得た額とする。ただし,パートタイム会計年度任用職員が第1号に掲げる勤務で正規の勤務時間以外の時間にしたもののうち,その勤務の時間とその勤務をした日における正規の勤務時間との合計が7時間45分に達するまでの間の勤務にあつては,同項に規定する勤務1時間当たりの報酬額に100分の100(その勤務が午後10時から翌日の午前5時までの間である場合は,100分の125)を乗じて得た額とする。
(1) 正規の勤務時間が割り振られた日(次条の規定により休日勤務に係る報酬が支給されることとなる日を除く。)における勤務
(2) 前号に掲げる勤務以外の勤務
3 前2項の規定にかかわらず,週休日の振替等により,あらかじめ割り振られた1週間の正規の勤務時間(以下この項において「割振り変更前の正規の勤務時間」という。)を超えて勤務することを命ぜられたパートタイム会計年度任用職員には,割振り変更前の正規の勤務時間を超えて勤務した全時間(次条の規定により休日勤務に係る報酬が支給されることとなる時間を除く。)に対して,勤務1時間につき,第21条第1項に規定する勤務1時間当たりの報酬額に100分の25から100分の50までの範囲内で規則で定める割合を乗じて得た額を時間外勤務に係る報酬として支給する。ただし,パートタイム会計年度任用職員が割振り変更前の正規の勤務時間を超えてした勤務のうち,その勤務の時間と割振り変更前の正規の勤務時間との合計が38時間45分に達するまでの間の勤務については,この限りでない。
(1) 第1項の勤務の時間 100分の150(その時間が午後10時から翌日の午前5時までの間である場合は,100分の175)
(パートタイム会計年度任用職員の休日勤務に係る報酬)
第17条 祝日法による休日(代休日を指定されて,当該休日に割り振られた勤務時間の全部を勤務したパートタイム会計年度任用職員にあつては,当該休日に代わる代休日。以下「祝日法による休日等」という。)及び年末年始の休日(代休日を指定されて,当該休日に割り振られた勤務時間の全部を勤務したパートタイム会計年度任用職員にあつては,当該休日に代わる代休日。以下「年末年始の休日等」という。)において,正規の勤務時間中に勤務することを命ぜられたパートタイム会計年度任用職員には,その正規の勤務時間中に勤務した全時間に対して,休日勤務に係る報酬を支給する。
(パートタイム会計年度任用職員の期末手当)
第19条 給与条例第16条から第16条の3までの規定は,任期が6箇月以上のパートタイム会計年度任用職員(1週間当たりの勤務時間が著しく短い者として規則で定める者を除く。以下この条及び次条第1項において同じ。)について準用する。ただし,給与条例第16条第2項中「100分の120」とあるのは,「100分の127.5」とし,同条第4項中「それぞれその基準日現在(退職し,又は死亡した職員にあつては,退職し,又は死亡した日現在)において職員が受けるべき給料及び扶養手当の月額並びにこれらに対する地域手当の月額の合計額」とあるのは,「それぞれその基準日(退職し,又は死亡した職員にあつては,退職し,又は死亡した日)以前6箇月以内のパートタイム会計年度任用職員としての在職期間における報酬(フルタイム会計年度任用職員との権衡を考慮して規則で定める額を除く。)の1箇月当たりの平均額」と読み替えるものとする。
2 任期が6箇月に満たないパートタイム会計年度任用職員の1会計年度内における会計年度任用職員としての任期の合計が6箇月以上に至つたときは,当該パートタイム会計年度任用職員は,当該会計年度において,前項の任期が6箇月以上のパートタイム会計年度任用職員とみなす。
3 6月に期末手当を支給する場合において,前会計年度の末日まで会計年度任用職員として任用され,同日の翌日にパートタイム会計年度任用職員として任用された者の任期(6箇月未満のものに限る。)と前会計年度における任期(前会計年度の末日を含む期間の任用に係るものに限る。)との合計が6箇月以上に至つたときは,第1項の任期が6箇月以上のパートタイム会計年度任用職員とみなす。
(令4,3,31・令4,12,20・令5,12,25・一部改正)
(令5,12,25・追加)
(パートタイム会計年度任用職員の報酬の支給)
第20条 報酬は,月の1日から末日までを計算期間とし,規則で定める期日に支給する。
2 日額又は時間額により報酬が定められたパートタイム会計年度任用職員に対しては,その者の勤務日数又は勤務時間に応じて報酬を支給する。
3 月額により報酬が定められたパートタイム会計年度任用職員に対しては,当該パートタイム会計年度任用職員となつた日から退職した日までの報酬を支給する。ただし,死亡により退職した場合は,その月の末日までの報酬を支給する。
4 前項の規定により報酬を支給する場合であつて,月の1日から支給するとき以外のとき,又は月の末日まで支給するとき以外のときは,その報酬額は,その月の現日数から当該パートタイム会計年度任用職員について定められた週休日の日数を差し引いた日数を基礎として日割りによつて計算する。
(1) 月額による報酬 第15条第1項の規定により計算して得た額に12を乗じて得た額を当該パートタイム会計年度任用職員について定められた1週間当たりの勤務時間に52を乗じたものから規則で定める時間を減じたもので除して得た額
(2) 日額による報酬 第15条第2項の規定により計算して得た額を当該パートタイム会計年度任用職員について定められた1日当たりの勤務時間で除して得た額
(3) 時間額による報酬 第15条第3項の規定により計算して得た額
(1) 月額による報酬 前項第1号の規定により計算して得た額
(2) 日額による報酬 前項第2号の規定により計算して得た額
(パートタイム会計年度任用職員の報酬の減額)
第22条 月額により報酬を定められているパートタイム会計年度任用職員が正規の勤務時間中に勤務しないときは,祝日法による休日等又は年末年始の休日等である場合,有給の休暇による場合その他管理者が定める場合を除き,その勤務しない1時間につき,前条第2項第1号に規定する勤務1時間当たりの報酬額を減額する。
2 日額により報酬を定められているパートタイム会計年度任用職員が正規の勤務時間中に勤務しないときは,有給の休暇による場合その他管理者が定める場合を除き,その勤務しない1時間につき,前条第2項第2号に規定する勤務1時間当たりの報酬額を減額する。
(パートタイム会計年度任用職員の通勤に係る費用弁償)
第23条 パートタイム会計年度任用職員が給与条例第9条の3第1項各号に定める通勤手当の支給要件に該当するときは,通勤に係る費用弁償を支給する。
2 通勤に係る費用弁償の額(その支給の単位となる一定の期間における通勤の回数が少ない者についての減額の措置を含む。),支給日及び返納については,常時勤務を要する職を占める職員の例による。
(パートタイム会計年度任用職員の公務のための旅行に係る費用弁償)
第24条 パートタイム会計年度任用職員が公務のための旅行に係る費用を負担するときは,その旅行に係る費用弁償を支給する。
2 旅行に係る費用弁償の額は,職員の旅費に関する条例(昭和54年組合条例第15号)の規定の適用を受ける職員の例による。
(給与からの控除)
第25条 給与条例第3条の2の規定は,会計年度任用職員について準用する。
(休職者の給与)
第26条 給与条例第20条の規定は,会計年度任用職員について準用する。
(委任)
第27条 この条例の施行に関し必要な事項は,規則で定める。
附則
(施行期日)
1 この条例は,令和2年4月1日から施行する。
(令4,12,20・旧附則・一部改正)
(令和4年改正条例の規定の準用)
2 第4条第1項の規定による給料表については職員の給与に関する条例の一部を改正する条例(令和4年組合条例第8号。以下この項及び次項において「令和4年改正条例」という。)附則第2項の規定(令和4年改正条例第1条の規定(給与条例第17条第2項の改正規定を除く。)による改正後の給与条例(次項において「新給与条例」という。)の規定に係る部分に限る。)を準用する。
(令4,12,20・追加)
3 第4条第1項の規定による新給与条例第4条第1項に規定する給料表を適用する場合においては,令和4年改正条例附則第3項の規定(令和4年改正条例第1条の規定による改正前の給与条例の規定に基づいて支給された給与に係る部分に限る。)を準用する。
(令4,12,20・追加)
附則(令和4年組合条例第2号)
(施行期日)
1 この条例は,令和4年4月1日から施行する。
(令和4年6月に支給する期末手当に関する特例措置)
2 令和3年12月に職員の給与に関する条例(昭和54年条例第14号)の規定に基づき期末手当を支給された者の令和4年6月の期末手当の支給についての改正後の会計年度任用職員の給与及び費用弁償に関する条例(以下「新条例」という。)第12条第1項の規定の適用については,同項ただし書中「,100分の125」とあるのは「100分の125」と,職員の給与に関する条例の一部を改正する条例(令和4年組合条例第1号)附則第2項中「127.5分の15」とあるのは「127.5分の5」とする。
(委任)
3 前項に定めるもののほか,この条例の施行に関し必要な事項は,管理者が定める。
附則(令和4年組合条例第9号)
1 この条例は,公布の日から施行する。ただし,第2条の規定は,令和5年4月1日から施行する。
2 第1条の規定(会計年度任用職員の給与及び費用弁償に関する条例第12条第1項及び第19条第1項ただし書きの改正規定に限る。)による改正後の同条例(以下「新条例」という。)の規定は,令和4年12月1日から適用する。
3 新条例の規定を適用する場合においては,第1条の規定による改正前の会計年度任用職員の給与及び費用弁償に関する条例の規定に基づいて支給された期末手当は,新条例の規定による期末手当の内払とみなす。
附則(令和5年組合条例第10号)
1 この条例は,公布の日から施行する。ただし,第2条の規定は,令和6年4月1日から施行する。
2 第1条の規定による改正後の会計年度任用職員の給与及び費用弁償に関する条例(以下「新条例」という。)の規定は,令和5年12月1日から適用する。
3 新条例の規定を適用する場合においては,第1条の規定による改正前の会計年度任用職員の給与及び費用弁償に関する条例の規定に基づいて支給された給与は,新条例の規定による給与の内払とみなす。